遮光の時期と程度がポンカン(Citrus reticulata Blanco)の結実と果実発育、葉の炭水化物と光合成に及ぼす影響
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概要
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ポンカン(Citrus reticulata Blanco)の開花終了時(ステージI), 生理落果旺盛時(ステージIIA)および果実発育初期(ステージIIB)に, 遮光率70-75%と55-65%の遮光を行い, 遮光の程度と時期が葉の炭水化物含量, 光合成速度, 結実率, 果実の発育と品質に及ぼす影響について明らかにしようとした.開花終了時(ステージI)の遮光は結実率と果実品質には影響しなかったが, 生理落果旺盛時(ステージIIA)の遮光は結実率を低下させた.果実発育初期(ステージIIB)の遮光では果実は小さくなり, 滴定酸含量は高くなった.早期の遮光に比べて, 後期の遮光は葉の炭水化物含量と不着果枝葉の光合成速度を有意に低下させた.70-75%の強い遮光を行うと, 55-65%の弱い遮光を行った場合に比べて, 果実のサイズ, 重量や品質を低下させる傾向があった.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1998-06-01
著者
-
冨永 茂人
Faculty Of Agriculture Kagoshima University
-
冨永 茂人
鹿児島大学農学部
-
Tominaga Shigeto
Kagoshima Univ. Kagoshima Jpn
-
マター メベロ
(現)ザンビア国立灌漑試験場マザブカ ザンビア
-
マター メベロ
鹿児島大学農学部
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