音による運動知覚と随従眼球運動との関係
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概要
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眼球運動成分のなかで随従眼球運動(SPM)とよばれる滑らかな成分は, 知覚された滑らかな運動に刺激されて発生する.筆者らは, スピーカを用いて聴覚に対する実際運動および仮現運動刺激を作成し, これらの聴覚運動刺激に対して発生するSPMの特性を実験的にしらべた.まず, 音源の実際運動に対しては振幅は小さいが視覚刺激の場合と同様にSPMが発生することを確かめた.時間遅れはやや大きく, 聴覚の場合には運動の知覚に時間が余計にかかることが推定された.仮現運動に対しては追随の忠実さはかなり劣ることが認められた.さらに, SPMの周波数特性が視覚刺激, 聴覚刺激の場合とともに類似したローパス特性を示すことから, SPMや制御系は一般に考えられているフィードバック系ではなく, 知覚した運動が入力となるフィードホワード系であることを推察した.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1991-08-20
著者
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石井 直宏
名古屋工業大学知能情報システム学科
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石井 直宏
名古屋工業大学
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渡部 叡
日本工業大学情報技術センター
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石井 直宏
名古屋工業大学電気情報工学科
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位田 薫
JR東海建設工事部電気工事課
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渡部 叡
日本工業大学
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