準瞬時圧伸差分符号化法を用いたハイビジョンベースバンド多重音声伝送方式
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概要
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ハイビジョンの音声信号を, MUSE信号の垂直帰線期間にベースバンド多重して伝送する方式を開発した.この方式においては, 音声信号の伝送容量が現行テレビ衛星放送の65%程度に制約されるため, 音声信号の符号化方式として準瞬時圧伸差分PCMを採用し信号の圧縮を行った.本符号化法による一般の番組音の音質評価実験を行った結果, 現行テレビ衛星放送のAモード, Bモードに比べほとんど遜色のない音質が得られることが確認された.また, 差分PCMの符号化, 復号化時に不完全積分を行うことで, 伝送中に生じた符号誤りによる音質劣化の改善を行った.この圧縮音声信号に, 音声以外のデータや訂正符号を付加し, 伝送レートが1.35Mb/sの多重化信号を構成する.これまでに, 本方式を用いたハイビジョンの衛星伝送実験を繰り返し実施し, いずれも良好な結果を得ている.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1989-12-20
著者
-
菅並 秀樹
NHK技研
-
渡辺 馨
NHK放送技術研究所
-
竹ヶ原 俊幸
NHK放送技術研究所
-
河合 直樹
日本放送協会放送技術研究所ディジタル放送方式研究部
-
河合 直樹
Nhk放送技術研究所
-
菅並 秀樹
NHK放送技術研究所
-
田辺 逸雄
NHK名古屋放送局
-
星野 良春
NHK放送技術研究所
-
佐々木 文善
NHK技術局
-
氏原 淳一
NHK放送技術研究所
-
佐々木 文善
日本放送協会 技術局 施設業務部
-
菅並 秀樹
日本放送協会(NHK)放送技術研究所
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