沿岸域ネットプランクトン試料中に見られた高い灰分含量 : 乾燥重量による動物プランクトン現存量測定の誤差要因
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概要
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相模湾西部に位置する真鶴港内において,ネットプランクトン現存量を,乾燥重量,乾燥有機物重量,有機炭素重量,窒素重量として1年間にわたり測定した結果,サンプル中に底質の再懸濁,河川の流入や群体を形成する珪藻等の粒状無機物質に起因すると思われる灰分が,無視できない量(乾燥重量の53±13%)含まれていることが明らかになった。この結果は沿岸域において乾燥重量がネットプランクトン現存量の測定法としては不適切であり,過大評価してしまう可能性をもつことを示唆している。沿岸域でのネットプランクトン現存量の実用的な見積もりには,乾燥有機物重量,有機炭素重量,窒素重量等がより適当であろう。
- 日本海洋学会の論文
- 2002-03-05
著者
-
田口 哲
創価大学
-
菊池 知彦
横浜国立大学教育人間科学部
-
Toda Tatsuki
Faculty Of Engineering Soka University 1-236 Tangi-cho Hachioji Tokyo 192-8577 Japan
-
戸田 龍樹
創価大学工学部環境共生工学科
-
Toda Tatsuki
Facuity Of Engineering Soka University
-
戸田 龍樹
創価大学工学部
-
戸田 龍樹
創価大学工学部 環境共生工学科
-
浜崎 恒二
東京大学大気海洋研究所
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