線路の周波数 : インピーダンス特性予測に関する一考察

概要

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ノイズ問題の多くは、電源線上の伝導性ノイズを抑制すれば解決するといわれている。現在、伝導性ノイズの測定法はCISPR16で規定されている。しかし、これに示されている擬似電源回路網(LISN)と50Ωの入カインピーダンスを持つ妨害波測定器で電源線上の伝導性ノイズを測定した場合、そのノイズ波形は電源線のみで測定した時と異なるものが観測される。この時、電源線の周波数-インピーダンス特性(f-Z特性)を測定すると、測定器やLISNの有無で全く異なる特性が得られることが明らかになっており、電源線上で発生する減衰振動ノイズについてはf-Z特性に支配されていることが明らかになっている。また、最近の研究では放射性ノイズも線路のインピーダンスに支配されていることが明らかになっている。よって、伝導性ノイズの測定と予測のために、電源線等の線路のインピーダンス特性を考えることが重要になっている。今回は線路のインピーダンス特性を周波数領域で検討した。その結果、単位長さ当たりの線路の回路定数から、計算によって線路のf-Z特性を求めることが可能になったので報告する。
1994-09-26