電気接点の機械的挙動と接点間放電の関係
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概要
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誘導性負荷を含む回路の接点を開くとき, 接点間では過渡現象に伴う高電圧による繰返し放電が発生することがある. この発生メカニズムについてはMillsによる研究を嚆矢とした多くの研究成果が報告されている. しかし, 既製の接点の開離運動を力学的解析をもとに検討し, これと開離時接点の接点間放電との関係を報告した例はない. 本論文では, まず初めに, 電流を流さない場合のリレー接点の1自由度振動系力学モデルを構築し運動方程式を導き, 開離時接点の間げきの時間的変化を理論的に求め, レーザ変位計を用いた実測値によりモデルが正しいことを証明する. 次に, リレー接点の運動時間が接点負荷や回路電流, 電源電圧により異なることを実験的に示す. 最後に, 今回求めた実際の接点の動きをもとくし, 使用したリレー接点の放電の発生条件を導き, 接点間放電電圧模擬波形を示し, 接点間で発生する放電電圧波形が接点開離運動に伴い変化する放電の発生条件に支配されることを結論づける.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-08-25
著者
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