対撚線のクロストーク除去特性とグランドとの関係 : 容量結合の場合

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概要

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対撚線はノイズ低減効果をもつため、信号伝送に多く用いられているが、多対の信号線を束ねて使用するケースが多いために、対撚線に発生するクロストークが問題となり、クロストークの予測及び対策が必要となっている。そのクロストークを予測し、対撚線のノイズ低減効果を予測する研究がなされているが[1][2][3][4]、グランドによる影響は十分把握されていない。通常、グランド板は、周囲の電界や磁界に影響を与え、線間クロストークを変化されると考えられる。そこで、本報告では、グランド板によるクロストークへの影響を実験モデルを用いて確認し、グランドと各信号線間に存在する静電容量を有限要素法により求め、さらに、クロストークの容量結合モデルを作成した。その結果、対撚線上に発生するクロストークについて、グランドを考慮した線間容量結合モデルによる計算値と測定値の間に良い一致が得られた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-07-10

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