低電圧に適した電流コンパレータ回路

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概要

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近年、バッテリー動作が可能なビデオ信号処理用A/D変換器に対する要望が高まっている。ところが、低電圧になると高速・高利得の演算増幅器が実現困難になり、またアナログ・スイッチのオン/オフ特性も劣化し、従来のスイッチト・キャパシタ回路やチョッパ型インバータを主体とした電圧モードA/D変換器では速度の低下、精度の劣化が避けられなくなる。これに対し電流モード回路は、低電圧においても信号レンジを大きく取れるなどの利点が多く、この特長をいかし低電圧でも高速に動作する電流ツリー型A/D変換器などが提案されている。電流モードのA/D変換器を構成するには、電流サンプル&ホールド回路,電流比較器 (コンパレータ) , 電圧-電流変換器などが新たに必要となる。そこで、今回電流モードA/D変換器に使用するための低電圧で高速に動作する電流コンパレータを提案する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

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