動きパラメータを用いたピクチャタイプ切替え方法の一検討
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概要
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MPEG-1やH.263などのフレーム間符号化方式では,各マクロプロックの符号化モード(Intra/Inter)は,符号化効率に応じて選択される.例えば,正しい動きベクトルが検出出来なかった場合などは,Intraモードが選ばれる.動き補償予測の効率が低い場合,Intraマクロプロッタ数が増加する.PピクチャにおけるIntraマクロプロック数の増加は,マクロプロックタイプを示す符号が長くなるため,オーバーヘッドが大きくなり,符号化効率を低下させる.また,Interモードが選択されたマクロプロックにおいても,動きぺクトルなどの情報量を合わせた発生情報量が,Intraモードでの発生情報量を越える可能性がある.動き補償予測の効率が低下した場合,1ピクチャに切替えて符号化処理を行なう制御手法が考えられる.しかし,ピクチャタイプを切替える判断基準は,入力画像やInterマクロプロックの符号化効率などによって変化するため,一意に定めるのは困難である.本稿では,動きベクトルの分布状態とマクロプロックタイプの比率を用いて動き補償予測の効率を求める.これにより1ピクチャ/Pピクチャを符号化効率が向上するように切替える方法について報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-09-18
著者
-
渡辺 裕
Nttサイバースペース研究所
-
清水 淳
NTTヒューマンインタェース研究所
-
小寺 博
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
渡辺 裕
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
嵯峨田 淳
NTTヒューマンインタフェース研究所
-
嵯峨田 淳
NTTサイバースペース研究所
-
小寺 博
Ntt Msc Sdn. Bhd.
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