4. MPEG-4の概要とインパクト (<特集>マルチメディア符号化技術の動向)
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概要
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MPEG-4は, ビデオやオーディオをオブジェクトに分解して符号化し, シーン記述情報に基づいて合成して表示や再生を行う, オーディオビジュアル符号化標準である (図-1). MPEG-4では, ビデオ中の任意形状の物体を個別に符号化することができる. さらにテキストや図形などのグラフィクス, 2次元や3次元のメッシュにテクスチャを張り付けたアニメーションなども映像に含まれる. また, オーディオには, 楽音, 音声, パラメータによる合成音, テキスト-音声変換のインタフェースが含まれる. 同期多重とシーン合成を行うシステムには, 2次元+3次元グラフィクス, VRML, インタラクティブな動作のためのプロトコルインタフェースなどが含まれる. MPEG-4は当初, "超低レートのオーディオビジュアル符号化"としてスタートした. モバイル環境での使用を考慮して, エラー耐性の強化が図られた. しかし, オブジェクトベースであることと, 高いビットレートにも適用できることから, 現在では, "オーディオビジュアルオブジェクトの符号化"となっている. 本稿では, 低レートでのモバイルマルチメディアへのアプリケーションへの適用がまず具体化しそうなMPEG-4の概要とそのインパクトについて述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-02-15
著者
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