動画像符号化におけるグローバル動き補償法

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概要

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動画像符号化における動き補償法として,カメラのパン・ズーム操作によって生じる画像の大局的な動きを推定し補償する,グローバル動き補償法を提案する.本手法では,従来広く用いられているブロックマッチング法によって算出されるブロックごとの動べクトルを利用し,反復計算を行うことなく簡単な積和演算のみで大局的な動きのパラメータを算出している.その際,画像の中心に対して互いに対称な二つのブロックからパラメータを求め,それらのパラメータのヒストグラムを利用することによって,パン・ズーム以外の局所的な動き等に影響されない正確な値が,少ない演算量で算出できている.また,本グローバル動き補償の動画像符号化への適用に際して,ブロック単位の適応的なON/OFF制御法を提案している.本適応化手法により,グローバル動き補償を単純に適用する場合に比べて,更に効率的な符号化が実現できている.
1993-12-25

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