ADRを用いてバス上の多重縮退故障をマスクするためのベクトル集合の巡回符号による生成法
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概要
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時間冗長方式を用いてディジタルシステムに耐故障性をもたせる方法の一つにADR (Alternate Data Retry)がある. 本論文では, ADRを用いてバス上のt重縮退故障をマスクするためのべクトル集合の生成法を示す. このベクトル集合は, t-MD集合と呼ばれ, 筆者らは, バス上の2重縮退故障をマスク可能な2-MD集合の生成法を既に提案している. t-MD集合は, バス上のt重縮退故障がマスクされたか否かを判定するために用いられるt重誤り検出符号とバス上のt重縮退故障をマスクするために用いられるt-マスク符号と呼ばれる二つの線形符号から生成できる. 本論文では, 符号長および最小距離(誤り訂正能力)を広範に設計できるように, これら二つの線形符号を巡回符号として生成する. その結果, 任意のt(t≧1)に対して, t-MD集合を生成でき, バス上のt重縮退故障をマスク可能なADRシステムの実現が可能となった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-04-25
著者
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