ADRによるバス上の2重縮退故障のマスク
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概要
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本論文では,ADR (Alternate Data Retry)の考え方を用いて,バスに耐故障性をもたせる方法を提案する.ADRは,t重誤り検出符号と再試行によって,t重誤り訂正を実現する耐故障化技術である.本論文では,バス上のt重縮退故障によって生じるt重誤りを訂正するために,二つの線形符号を用いる.一方の線形符号は,t重誤り検出符号である.もう一方は,任意のt列が線形独立であるような行列から生成される線形符号である.この線形符号は再試行用のべクトルの集合であり,本論文では,この符号をt-マスク符号と呼ぶ.本論文では,Hamming符号(2重誤り検出符号)と2-マスク符号を用いて,バス上の2重箱退故障をマスクする方法を示す.また,2-マスク符号を用いた場合,従来法よりも少ない最大試行回数のシステムを実現できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-25
著者
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