ゆう度と正解率の統計的関係に基づく認識結果確認対話戦略

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概要

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単語音声認識を適用し,認識結果が正しいか否かを肯定語「はい」または否定語「いいえ」で確認して対話を進める音声対話システムにおいて,確認の省略の可否判断や,認識結果の確認または再発声指示の選択判断を,ゆう度と正解率の統計的関係をもとに,利用者の発声回数を低減する立場から処理する対話戦略について述べた.はじめに,単語番号kの単語が,ゆう度Lで観測された場合,その観測単語が正解である確率(正解率)を,ゆう度と正解率の統計的関係を用いてkLの関数として表現した.上記結果を用い,(1)候補の確認の省略可否を判断する手法,(2)認識結果の確認と再発声の指示のいずれかを選択する手法を導いた.また,本提案の手法が,ゆう度の一定しきい値を用いて上記(1),(2)の処理を行う従来手法に比べて平均発声回数で10%程度優れていることを計算機シミュレーションにより示した.
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-02-25

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