蓄積形音声対話システムにおける発話促進要因の分析と評価

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概要

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電話回線を介した蓄積系音声対話サービスは,ユーザの利用率の低さと習熟度の低さとの悪循環がその普及を阻害する大きな要因の一つと考えられる。利用率を向上させる手法としてすでに提案している3つの仮説,「対話の快適さ」,「対話の必要性」,「情報提供による興味の喚起」のうち,「対話の快適性」を向上させる手法の研究の一環としてとして「システムの音声送出タイミング」を評価した.その結果,最も好まれるタイミングは,直接対話に参加した場合は1秒前後,第三者として評価する場合は0.5秒程度であり,システムに対する慣れなどが評価結果に大きな影響を与えることがわかった.しかし、上記タイミングでシステムの音声を送出した場合、システム音声とユーザ音声の重畳が発生する可能性があることを示すとともに、そのような不具合を防ぐ手法として発声開始から数えて何番目のポーズであるかに応じてシステムの音声送出タイミングを可変とする対話処理方法を提案した。
一般社団法人情報処理学会の論文
1995-02-03

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