離散型自然観測法理論の導出原理についての考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自然観測法理論は,従来,連続時間波形に対して構築されていた.それに対して離散時間波形に対する自然観測法理論が提案され,正規型,近接型,平衡型に大別された.この際に採用された導入法は,数学的視点からの要請が強い導入法であり,波形観測の場面における物理的な導出原理が明確ではなかった.そこで本論文では,この点に関する抜本的な改善を行い,理論展開の原点を明確化することを目的としている.その結果,離散型の自然観測法理論は観測誤差を規定する評価量の最小化問題として定式化されることが示される.これによって得られる自然観測法理論は,先の導入法とは視点が異なるにもかかわらず,それと同等のものとなり,理論展開の基盤としての物理的意味を鮮明にしている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-25
著者
関連論文
- 収束数列の高速極限値推定法
- 正規型自然観測法理論における不確定性と時定数パラメータの最適値について
- 正規型自然観測法理論による単純類似度の多重化法 : 不特定話者の母音認識への適用
- 正規型自然観測変換の瞬時特性について
- 一次スプライン多重解像度解析を用いた音声振幅スペクトル分析について
- 一次スプライン多重解像度解析と音声振幅スペクトル分析
- 正規型自然観測変換における不確定性原理について
- 離散型自然観測法理論の導出原理についての考察
- 近接型自然観測変換における不確定性原理について
- 離散時間波形に対する自然観測法について
- 自然観測法による母音合成法とその検討
- 不特定話者母音の認識における類似度の多重化法
- 有限和によって波形を再構成できる自然観測法の基礎理論 : 正規型自然観測法理論の展開
- 区分的多項式からなる信号空間における周期標本化双直交基底
- 2次元視覚モデルによる各種変調画像の復元と評価(II)
- 2次元視覚モデルによる各種変調画像の復元と評価(I)
- 2次元視覚モデルによる変調画像の復元の検討
- 2次元視覚モデルによるパルス密度変調画像の復元 : 等価近似法による評価
- 2次元視覚モデルによるパルス密度変調画像の復元 : 等価近似法による評価
- パターン認識理論に基づく辞書の作成と評価に関する研究
- 自然観測法を用いた擬似聴覚フィルタモデル : 正規型自然観測フィルタ
- 組織的ディザ法の多値表示と評価法 : 視覚と画質関連および一般 : 情報ディスプレイ : 視聴覚技術 : 画像通信システム : 画像応用
- 実対称行列の固有値問題における最急降下法の加速法
- 視覚モデルによるパルス密度変調画像の復元 : 等価近似法の視野を広げた場合
- 図源の方程式の観測変換に対する不変性
- 図源の方程式とその物理的考察
- 図源の方程式とその物理的考察
- 等価近似法による1次元パルス密度変調画像の復元
- 2次元視覚モデルによるパルス密度変調画像の復元と評価
- 2次元視覚モデルによるパルス密度変調画像の復元 : 等価近似法による検討
- 視覚モデルを用いたパルス密度変調画像復元の解析
- 視覚モデルを用いたパルス密度変調画像復元の解析