不特定話者母音の認識における類似度の多重化法
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概要
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類似度法はパターン認識の分野で大きなカを発揮してきたマッチング手法である。そこで、音声認識にとっても類似度法は有効であろうと考えられた。しかしながら、不特定話者母音の認識においてすら単純類似度では十分な識別性能が得られなかった。本論文では、単純類似度に対して、その許容度を増加させるための手法として多重化法を提案する。その際に望まれる性質は、許容度の増加をさせつつ弁別性能を減少させないことである。この多重化法は類似度形式に冗長性を導入することによって許容度を上昇させる手法であるが、そのための波形観測系を自然観測法理論に基づいて構成する。最後に、それらの有効性を実験的に検証している。また、不特定話者の発声した母音の認識において問題となる個人性をいかに排除するかと言う点にも言及する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-07
著者
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