実対称行列の固有値問題における最急降下法の加速法
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概要
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本論文では,実対称行列の固有値問題を取り扱っている.特に,最大固有値を求めることを目的にしている.この最大固有値はRayleigh商と呼ばれる目的関数の極大値になっており,最急降下法を用いて求めることができる. しかし,最急降下法は1次収束のため収束が遅いことが知られている.特に,最大固有値と次に大きな固有値が非常に近い値のとき, この収束は著しく遅くなる.本論文ではこの原因を解明し,最急降下法に揺らぎと呼ばれる技法を付け加えることによって収束を加速する.最後に, この手法によって収束が劇的に加速されることが数値例で検証される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-01-25
著者
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