近接型自然観測変換における不確定性原理について
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概要
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自然観測法理論は,自然観測の条件に従って波形を観測することによって,合理的な波形観測理論を目指したものである.本論文では,近接型自然観測法理論による波形観測の特徴を不確定性原理という視点から明確化することを目的としている.そのために等価時定数なる概念を導入し,この等価時定数を仲介として設定することを通じて不確定性原理を表現する.等価時定数を用いた不確定性原理の表現形式は,フーリエ変換における不確定性原理に対してもその意味をより精密に表現できる点で優れている.近接型自然観測変換において成り立つ不確定性原理はこの表現形式によってはじめて明確に表現されており,等価時定数がこの不確定性原理にとって本質的な役割を担っている.本論文は,不確定性原理をより詳細に表現する方法を示していると共に,近接型自然観測変換による基本観測値系列の役割に対して波形観測の分解能という観点から新たな知見を与えている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-25
著者
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