RemezアルゴリズムによるFIRナイキストフィルタの設計
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概要
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本論文では, 零符号間干渉を有するFIRナイキストフィルタを直接Remezアルゴリズムを用いて設計する方法を提案する. まず, 零符号間干渉を有するFIRナイキストフィルタの振幅特性の性質を示す. 零符号間干渉の条件から, ナイキストフィルタの通過域における振幅特性は主に阻止域の振幅特性に依存していることがわかる. 従って, ナイキストフィルタの設計問題は阻止域における振幅特性の最適化問題になる. 阻止域に直接Remezアルゴリズムを適用し, その設計問題を線形問題として定式化を行う. 簡単な線形方程式を解くことによりフィルタ係数が決定でき, 更に繰り返して反復計算を行い阻止域における等リプル特性が得られる. 本設計法の特長は従来法と比べて計算量が少なくなることである. 最後に, 本設計法を整合ナイキストフィルタ対やマルチステージナイキストフィルタ等の設計に応用する. 幾つかの例題を設計し, 本設計法の有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-08-25
著者
-
張 煕
長岡技術科学大学
-
張 煕
電気通信大学電子情報学科
-
岩倉 博
電気通信大学電波通信学科
-
岩倉 博
電気通信大学情報通信工学科
-
岩倉 博
電気通信大学電子情報学科通信工学講座
-
岩倉 博
電気通信大学
-
張 熙
電気通信大学電気通信学部電子情報学科
-
張 熙
電気通信大学電気通信学部情報通信工学科
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