固有値問題に基づいたディジタル全域通過回路の設計
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概要
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本論文では,固有値問題に基づいたディジタル全域通過回路の新しい位相設計法を提案する.本設計法では,設計する全域通過回路の位相特性と理想位相特性との位相誤差に着目し,Remezアルゴリズムを用いて,設計問題を固有値問題の形で定式化する.その最大固有値に対応する固有値ベクトルを計算してフィルタ係数を求め,更に反復計算を行い最適近似解を得ている.本設計法では,最大固有値ベクトルを計算し,位相誤差が最小となるフィルタ係数を求めているので,設計アルゴリズムの収束性が必ず保証される.通常,数回の繰返しで最適近似解が得られ,位相特性の誤差比を任意に与えることができ,かつフィルタの安定性が必ず保証される.最後に,複素係数をもつディジタル全域通過回路の位相設計への拡張を示す.いくつかの例題を設計し,本設計法の有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-12-25
著者
-
張 煕
電気通信大学電気通信学研究科情報通信工学専攻
-
張 煕
電気通信大学電子情報学科
-
岩倉 博
電気通信大学電波通信学科
-
岩倉 博
電気通信大学情報通信工学科
-
岩倉 博
電気通信大学
-
張 熙
電気通信大学電気通信学部電子情報学科
-
張 熙
電気通信大学電気通信学部情報通信工学科
-
張 煕
電気通信大学 電気通信学研究科 情報通信工学専攻
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