ブロードバンドDS-CDMAにおけるコヒーレントRake受信の室内実験特性

概要

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拡散帯域幅100MHz(チップレート81.92 Mcps)のシングルキャリアブロードバンドDS-CDMA (B-CDMA)方式について,SF×2 (SF:拡散率)のRakeフィンガ数を有する実験装置を用いて,Rakeパスダイバーシチおよびアンテナダイバーシチ効果,パス遅延時間の影響について室内伝送実験により特性を評価した.実験結果より,独立なレイリーフェージング変動を受ける等平均電力のマルチパスモデルにおいて,f_D = 80Hzのときに,SF = 32で2ブランチアンテナダイバーシチ受信を用いた場合,パス数L = 6のときにRakeパスダイバーシチ効果により平均BER = 10^<-3>を満たす所要E_b/N_oを最も小さくできることを示した.また,このとき平均E_b/N_o =約4.0(6.8) dBで平均BER = 10^<-3> (10^<-6>)を実現できることを示した.さらに,SF = 4で2ブランチアンテナダイバーシチおよび2フィンガRake受信を用いることにより,情報レート20.36 Mbpsにおいて,平均BER = 10^<-6>以下の高品質伝送が実現できることを確認した.
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-10-15