W-CDMAマルチユーザ環境における適応送信電力制御を用いるパイロットコヒーレントRAKE受信の室内/屋外伝送実験特性

概要

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W-CDMA方式のマルチユーザ環境において, 時間多重されたパイロットシンボルを用いてSIR測定を行う適応送信電力制御(TPC)およびコヒーレントRAKE受信の特性について室内および屋外伝送実験により評価を行った.干渉ユーザが存在する場合には, マルチユーザ干渉にフェージング変動成分が残留するものの, TPCのための希望波信号電力対干渉電力比(SIR)測定において干渉電力の平均化時間はフェージング変動成分が平均化される程度の長い時間(100ms程度)平均化により測定精度を向上するほうがBER特性を改善できること, また, 希望波信号電力Sの測定は, 2スロットのTPC遅延を許容してもスロット内の全シンボル用いるほうがBER特性を改善できることがわかった.さらに屋外伝送実験により干渉ユーザが存在する場合のBER特性の評価を行い, シングルユーザ受信とほぼ等しいBER特性が得られること, また, SIR測定のための干渉電力Iの平均化時間は50-100ms程度にすることで最も良好なBER特性が得られることを示した.
1998-07-25