W-CDMA連接チャネル符号化におけるアウタループを用いる適応送信電力制御の実験的検討

概要

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連接チャネル符号化を用いるW-CDMA(Wideband CDMA)において, 適応送信電力制御(TPC)の目標SIR値を内符号復号後のフレーム誤り率(FER_<in>)に応じて補正するアウタループ制御法を提案した.また, ハードウェアシミュレータを用いる伝送実験により, アンテナダイバーシチを用いた時に, f_D=10Hzから480Hz(2GHz帯で時速v=約260km/h)までの広い範囲にわたり, 最終受信品質である外符号復号後のFER_<out>はほぼ一定となり, またBER_<out>もほぼ1桁の変動範囲に収まる制御ができることを確認した(この時, 目標SIR値は約4.5dBの範囲で変動した).さらに, 適応TPCの制御ステップサイズについても伝送実験による最適z化の検討を行い, その結果, 内ループおよびアウタループの制御ステップサイズがそれぞれΔ_<in>=+/-1.0dB, Δ_<out>=+/-0.5dBの時に最も目標SIRの値を低減することができ, 従って他ユーザに与える干渉量を低減できることがわかった.
1998-09-18