界面に共蒸着層を導入した有機EL素子の発光特性

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概要

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有機EL素子は、次世代フラットパネルディスプレイの有力候補として多くの研究がなされている。現在この素子の問題点は寿命と効率の向上と発光色である。我々は素子特性の向上には、有機層と電極界面との密着性が重量であると考え、従来の有機層の上に電極を単純積層した素子とは異なり、有機/電極界面に有機層(Alq)と金属(Mg)の共蒸着層を導入した素子を作製した。この結果、共蒸着層を導入した素子の特性は、最高輝度(25, 000cd/m^2)、最高効率(2.3lm/W)、共に非常に優れた値を示した。定電圧駆動による寿命測定では、共蒸着層を導入した素子の方が寿命は改善された。また、AFM観察より、共蒸着層は、Mg薄膜よりも表面の形状が平滑化る傾向にあるといることがわかった。以上の結果から、共蒸着層の導入は、有機/電極界面のコンタクト改良に有効であり、その結果、素子の特性が向上したと考えられる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-07-06

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