レーダのビーム走査を考慮した二段階MHTレーダパルス列分離法
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概要
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パッシブセンサを用いたパルスレーダの形式識別は, レーダからの受信パルスのキャリヤ周波数やPRI(Pulse Repetition Interval)などの解析に基づいて行われる.レーダが複数存在する場合には, 解析に先立って混在したパルスをレーダ毎の個別パルス列に分離する必要がある.従来の分離法では, レーダがビームを走査する効果を考慮していなかった.即ち, ビームがパッシブセンサの方向にない場合に, パッシブセンサはパルスを受信できず, パルス列の受信が間欠的になる効果を無視していた.このため, 実環境で従来の分離法は分離性能を十分確保できない場合が多かった.この問題を解決する方法として, ここでは, 分離処理を一回のビーム走査で得られるパルス列を見つけ出す処理と, 同じレーダの各ビーム走査で得られたパルス列を集める処理の二段階構成とした二段階MHT(Multiple Hypothesis Tracking)レーダパルス列分離法を提案する.ついで, 実データ, および, 計算機シミュレーションにより提案手法の性能を評価し, 従来手法と比べて分離性能が約34.0%向上することを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-01-18
著者
-
真庭 久和
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
岩本 雅史
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
桐本 哲郎
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
小林 正明
三菱電機株式会社通信機製作所
-
廣濱 功
三菱電機株式会社通信機製作所
-
真庭 久和
三菱電機株式会社
-
廣濱 功
三菱電機株式会社:通信機製作所
-
桐本 哲郎
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
-
岩本 雅史
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
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