レーダのビーム走査を考慮した二段階MHTレーダパルス列分離法
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概要
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パッシブセンサを用いたパルスレーダ形式の認識は,パルスレーダからの受信パルスのキャリヤ周波数やPRI(Pulse Repetition Interval)などの特徴量を解析した結果に基づいて行われる.複数のレーダから送信されたパルスを同時に受信する場合には,特徴量の解析に先立って混在したパルスをレーダごとの個別パルス列に分離する必要がある.文献[1],[2]で筆者らは,MHT(Multiple Hypothesis Tracking)を用いた分離法を提案したが,そこでは,パルスレーダがビームを走査する効果が考慮されていなかった.すなわち,従来の手法では走査によりビームがパッシブセンサの方向にない場合に,パッシブセンサはパルスを受信できず,パルス列の受信が間欠的になる効果が無視されていた.このため,実環境で分離性能を十分確保できない場合が多かった.この問題を解決する方法として,分離処理をパルスの操返し周期を利用する第1の処理と,ビーム走査の周期性を利用する第2の処理に分けた二段階MHTレーダパルス列分離法を提案する.次いで,実データ,及び,計算機シミュレーションにより提案手法の性能を評価し,従来手法と比べて分離性能が約30.6%向上することを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-04-01
著者
-
真庭 久和
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
桐本 哲郎
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
小林 正明
三菱電機株式会社通信機製作所
-
廣濱 功
三菱電機株式会社通信機製作所
-
真庭 久和
三菱電機株式会社
-
桐本 哲郎
電気通信大学大学院情報理工学研究科
-
廣濱 功
三菱電機株式会社:通信機製作所
-
桐本 哲郎
三菱電機 情報技総研
-
桐本 哲郎
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
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