MHTを用いたレーダパルス列分離法
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概要
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パッシブセンサを用いた未知パルスレーダの形式識別では, レーダからの受信パルスのキャリヤ周波数やPRI(Pulse Repetition Interval)などが解析される.レーダが複数存在する場合には, 解析に先立って混在したパルスをレーダごとの個別パルス列に分離する必要がある.従来の分離法として, PRIを特微量として複数の分離仮説を生成・選択することによって, 各パルスが属する個別パルス列を決定するForward Dynamic Programming with look-ahead(FDP)法が提案されている.しかしながらこの方法では, PRIのばらつきが全個別パルス列で同一であること, 及び個別パルス列数が既知として設定できることを前提にしており, 実際にはこれら前提条件が成立しない場合が多い.本論文では, まず多目標追尾で用いられるMHT(Multiple Hypothesis Tracking)をパルス列分離に応用して個別パルス列数を設定する必要がない分離法を考察し, その方法を示す.更に, MHTに個別パルス列ごとのPRIのばらつきの大きさを推定する方法を導入する.最後に, 提案方法の性能を計算機シミュレーションにより評価する.その結果, FDP法ではパルス分離正答率が67%以下となる状況に対して, 提案手法では91%以上のパルス分離正答率を確保できることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-01-01
著者
-
真庭 久和
三菱電機(株)情報技術総合研究所
-
岩本 雅史
三菱電機(株)情報技術総合研究所
-
桐本 哲郎
三菱電機(株)情報技術総合研究所
-
真庭 久和
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
小林 正明
三菱電機株式会社通信機製作所
-
小林 正明
三菱電機(株)
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