非同期運用測角センサによる通信源位置標定 : 判定時間が適応的に変化する虚実判定法
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概要
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空間的に隔離して配置した複数の測角センサを用いて, 複数の通信源を位置標定する際には, 虚像が発生するので虚実を判定する必要がある. また, 通信源の通信方式によっては, これらの測角センサが非同期で動作することが望ましい場合がある. 従来, このような観測条件を満足する虚実判定法としては, 通信源が断続的に通信していることを前提にして, 通信時刻の差異を利用した方法が考えられている. ところが, あらかじめ設定した観測時間の単位で虚実判定を実行すると, 例えば, 観測サンプルが不足していて虚実判定の難易度が高い場合には検出確率が劣化するという問題がある. 本報告では, このような問題を解決する方法として, 通信源位置の各候補が虚像である確率を指標として, 虎実を判定する方法を提案する. この方法では, この確率がある閾値以下に低下した場合に実像であると判断するので, 虚実判定の難易度に応じて判定に要する観測時間(判定時間)が適応的に変化する. 計算機シミュレーションによって, 従来手法において正しく検出できる通信源の数が4分の1以下に劣化する場合でも, 提案手法は判定時間を適応的に約7倍に延長することによって正しく検出できる通信源数を維持できることを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-05-28
著者
-
真庭 久和
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
岩本 雅史
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
桐本 哲郎
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
真庭 久和
三菱電機株式会社
-
青野 智之
三菱電機株式会社 通信機製作所
-
桐本 哲郎
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
-
岩本 雅史
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
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