多重仮説相関を用いたレーダパルス列分離法
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概要
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パッシブセンサを用いた未知パルスレーダの形式識別では, レーダからの受信パルスのキャリア周波数やPRI(Pulse Repetition Interval)などを解析することが行われる.レーダが複数存在する場合には, 解析に先立って混在したパルスをレーダ毎の個別パルス列に分離する必要がある.従来の分離法として, 複数の分離仮説を生成・選択することによって, 各パルスが含まれる個別パルス列を決定するForward Dynamic Programming with look-ahead(FDP)法が提案されている.しかしながらこの方法では, 各特徴のばらつきの分散を既知としていること, 個別パルス列数を設定する必要があること, 信頼度の高い仮説が棄却される可能性があることなどの問題点がある.本稿では, これらの問題点を解決する分離法を考察する.まず, 新たな個別パルス列の発生を考慮して複数の分離仮説を生成し, これを複数保持しながら信頼度の高い順に仮説を取捨選択する多重仮説相関を用いたパルス列分離法を提案する.ついで, この方法の性能を計算機シミュレーションにより評価する.その結果, 個別パルス列数と各特徴量のゆらぎの大きさが既知である場合には, FDP法より分離成功確率が0.7%劣化するが, これらが未知の場合にはFDP法より15.0%以上向上することを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-02-25
著者
-
真庭 久和
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
岩本 雅史
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
桐本 哲郎
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
-
小林 正明
三菱電機株式会社通信機製作所
-
真庭 久和
三菱電機株式会社
-
桐本 哲郎
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
-
岩本 雅史
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
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