DGPSの誤差要因について : DGPSにおける補正データの伝送遅延と衛星配置の影響

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概要

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GPSにおいて一般の利用者向けのサービスには、SAと呼ばれる精度劣化操作が施されているので、高精度の測位が要求される場合にはデファレンシャル運用が不可欠である。しかし、DGPSの補正データ放送では、送出毎に常に最新の補正データが利用者に届くと言う保証はない。そこで、本研究では、0〜60秒遅延までの補正値データを使って測位計算を行い、伝送遅延の影響の評価を試みた。その結果、20秒前のデータでも測位誤差は遅延ゼロの1.4倍程度であり、現行のSAによる擬似距離変動率なら、かなり古い補正データでも、有効であることが分かった。また、市街地を走行する場合には衛星がブロックされてDOPの大きな組み合わせで測位せざるを得ない事態が生じるが、衛星数を減らしてDGPS測位を試み、衛星配置と測位点の分布の関係が単独測位のときと同様であることを示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-09-29

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