DR画像における最適ハンギングプロトコルの評価

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検診現場のDR画像診断では、一度に大量の受験者の画像を効率よく、しかも正確に読影する必要がある。フィルムを使う読影では、解像度を必要とする画像は直接撮影され、そうでないものは小さなフィルムに間接撮影されて、シャーカステンの面積を最大限に利用した見渡しがよく、フィルムの架け替えの少ない観察を可能にしてきた。しかし、現状の電子化システムにおいてカスタマイズできる初期表示設定であるハンギングプロトコルは、画像情報に埋め込まれたモダリティもしくは撮影部位に応じて変更されるスタティックなもので、消化管検査に代表される検診現場では、かえって観察効率を低下させるものであった。本ハンギングプロトコルは4種類あり、各ハンギングプロトコルごとに品質、順序、速さの画像表示に関する評価関数を算出し、それらの値からハンギング係数を求める。その値が最大となるハンギングプロトコルを使用することで、自動的にディスプレイの分割を決定する手法である。本手法は、実際の検診現場での実証実験の結果、スタティックなハンギングプロトコルと比較して、読影の精度に変化のないことと、読影時間が短縮できることを明らかにした。
社団法人電子情報通信学会の論文
2001-11-02

DR画像における最適ハンギングプロトコルの評価

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