前足部横アーチの機能評価の試み

概要

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外部加重に対する横アーチの変形に着目して、新しくDTMA(Index of Distal Transverse Metatarsal Arch)指標と名付けた前足部定量的評価手法を提案した。この方法は、下記のステップで構成されている。まず、透明アクリル板上で前足部第2中足骨頭部に上方から既知の加重負荷を加え、足裏から足底画像を撮影する。つぎに、この画像から第1中足骨頭-第5中足骨頭間を結ぶラインを抽出して、このライン上の濃度値プロファイルを計測する。そして、そのプロファイルの積分値を算出する。この計測を、加重負荷を0kgから12kgまで順次増やしながら繰り返す。最後に、横軸に加重、縦軸に最終値を1とした正規化積分値をとったグラフにプロットして、その63%に相当する加重を変形指標(DTMA指標)とした。3名の被験者に対する評価実験の結果より、この指標が従来の徒手的評価結果と強い関連を示すことを確認した。したがって、この指標は臨床的にも有用な定量的評価手法として利用できると考えられる。
2010-10-07