サブバンド構成をもつ非線形逆システムの設計

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概要

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本稿ではサブバンド構成をもつ非線形逆システムの設計法を提案する.まず,適応Volterraフィルタを用いた非線形逆システムの設計法を述べ,この手法を基本としてサブバンド構成をもつ非線形逆システムの設計法について述ベる.また,この手法に(DFTを用いた)複素変調及びCOS変調を用いることによりメモリー量を低減できる.しかしサブバンド構成をもたせる場合,完全再構成フィルタバンクを用いなければ境界帯域の歪みを除去することが出来ない.また,スピーカシステムの歪み除去を考える場合,線形歪みは全帯域に存在しているが,非線形歪みは低域にのみ存在している.よって,非線形歪みのみを低レートで処理することが望ましい.これらの観点から,一次成分をサブバンド構成にすることなく二次成分のみを低レートで処理する手法も提案する.これらの提案法では非線形歪みを最大約80dB減衰することができる.
1997-03-06

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