IDDEX(Intelligent Drug Design EXpert)における医薬品設計知識の獲得とその利用
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概要
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近年,薬学の分野において,新薬開発の手続きが非常に複雑化してきている.一つの医薬品を開発するのに,少なくとも数年から十数年かかるといわれており,その要求仕様も多様かつ精密化の傾向が顕著である.その結果,人間の能力だけでは,生物活性物質の情報を取り扱いながら医薬品を効率良く設計することは,因難となりつつある.そこで,従来より人間が行ってきた医薬品設計に計算機を導入し,医薬品がもつ薬理的知識を蓄えることによって,効率的な開発を行おうとする検討がなされてきた.その多くは,医薬品の薬理作用の最適化(lead optimization)を目指すのものであるが,専門家が目指す新薬創製という観点から見ると不十分な点が多い,筆者らは,これまでに新薬創製のために薬理作用をより高次のものに展開される(lead evolution)ため,知的医薬品設計エキスパートシステムIDDEX(Intelligent Drug Design EXpert)の構築を行ってきた.本稿ではIDDEXにおける医薬品設計知識について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
-
溝口 理一郎
大阪大学産業科学研究所
-
野村 康雄
関西大学工学部電子工学科
-
野村 康雄
関西大学工学部
-
植田 育男
大阪大学産業科学研究所
-
岩井 憲一
大阪大学産業科学研究所
-
関谷 正明
関西大学工学部,シャープ(株)
-
関谷 正明
関西大学工学部
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