皮膚内部組織の3次元リューム画像からの表皮・真皮境界面の検出

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概要

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化粧品の効果を評価するために,化粧品使用前後の皮下組織の状態,特に表皮・真皮組織境界面また表皮層厚みの変化を把握することが重要である。そこで,本稿では,従来の動的輪郭モデルを三次元空間に拡張し,動的開放表面モデルを提案する。この手法は,三次元空間での開放平面をモデルの初期値として設置し,三次元画像データの内部特徴に基づいて定義されたエネルギー関数を最小化することによって,三次元的な対象物の境界面を検出する方法である。また,検出された境界面を利用すれば,境界面の三次元可視化モデルを生成することができる。提案した手法の有用性を確かめるため,共焦点型顕微鏡により撮影された皮膚の断層画像データを用いて,実験を行った。更に,表皮層厚みを計測する実験も行っており,本手法の有用性が示された。また,本手法を利用して,自動的に皮膚の表皮・真皮組織境界面を検出し,三次元可視化モデルを作成する化粧品評価支援システムを構成した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-05-09

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