2次元視覚モデルによる各種変調画像の復元と評価(X III)
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概要
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人間は物を見るとき, 1画素ごとには白黒の2値画像を見ても, 全体を眺めると擬似濃淡画像として認識できる経験をしている.我々は今までに外界・網膜・脳を通して階層的に行われる視覚の様相を, 1次元視覚モデルと等価近似法によって示した.本論文の目的は, 2次元視覚モデルによる各種変調画像の評価法の厳密な具体的解析を明らかにし, 主観評価と一致する客観評価法の構築を目指すことである.この正規の方法は, 既発表の2次元等価近似法の基礎となるものである.変調画像としては, パルス密度4分割画像を比較の基準に選び, 単純2値画像, ランダムディザ画像, 平均誤差最小画像, 組織的ディザ画像を用いて, 最良近似項数M_0, N_0の具体的な値を示し復元画像と近似度を求め, それらの主観的な優劣の評価との間の比較検証を行った.なお, 主観的な優劣は15名の主観的平均順位MOSで評価した.これらの結果から各種変調画像の主観的な優劣が近似度で客観的に評価できることが再確認された.以上のことにより正規の方法の2次元視覚モデルによる各種変調画像の評価法の厳密な具体的解析が明らかになり, 主観評価と概ね一致する客観評価法が構築された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-11-08
著者
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川崎 順治
金沢工業高等専門学校
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加藤 恭子
金沢工業大学
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飯島 泰蔵
(株)創研
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森 憲久
金沢工業大学
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飯島 泰蔵
創研
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飯島 泰蔵
東京工業大学
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飯島 泰蔵
新潟大学 工
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飯島 泰蔵
東京工科大学工学部情報工学科
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加藤 恭子
金沢工大
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森 憲久
金沢工業大学大学院
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