雑音度による領域分割を利用した準可逆画像圧縮法
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概要
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濃淡画像に対する準可逆画像圧縮法を提案する.本手法は, ビットプレーン分解して得られる二値画像を可逆圧縮する方法をベースにしている.この場合, 雑音パターンが画像上に出現すると圧縮率が上がらない.そこで, 雑音パターンを規則的なパターンで置き換えることで圧縮率の向上を狙う.雑音パターンか否かは雑音度なる尺度をもとに判定する.雑音領域と判断された領域は市松模様と置き換える.上位ビットプレーンの雑音パターンの情報のみ保存し, 下位ビットプレーンの雑音パターンは復号化時に擬似乱数で近似する.この近似により再生画像に歪みが生じることになる.実験では, 高PSNRにおいては本手法が有効であることを確認した.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-02-03
著者
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河口 英二
九州工業大学工学部
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野田 秀樹
九州工業大学
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新見 道治
九州工業大学
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Niimi Michiharu
Kyushu Institute Of Technology Dept. Of Systems Innovation And Informatics
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