モーメントによるアフィンパラメータの推定法
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概要
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同一の物体を異なる視点から撮影して得られる2枚の画像間の幾何学的な関係を2次元アフィン変換で近似する. このアフィンパラメータを簡単に推定する手法を提案する. 従来, 2枚の画像間の対応点を多数用いてアフィンパラメータを推定してきた. しかし, この手法で必要となる特徴量の抽出や対応点の探索は難しい問題であり, いまだに信頼のおける解法がない. ここでは, 画像のモーメントを使用することにより, 対応点を求めることなく, 画像の輝度情報をそのまま利用して幾何学的な関係を導出する. 座標に関するモーメントだけを使うと, 非線形な高次連立方程式を解く必要があり, 複雑で解が不安定になると考えられる. 本研究では, 座標に関するモーメントだけではなく, 輝度に関するモーメントも考慮すると, 線形方程式を解くだけでアフィンパラメータを簡単に計算できる. 提案手法の有効性を検証した実験についても述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-06
著者
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- K. Kanatani (著), "Statistical Optimization for Geometric Computation: Theory and Practice", Elsevier Science, Amsterdam, 510p, 1996, Dfl 350.00, ISBN0-444-82427-8