波動分布関数法による伝搬ベクトルの推定

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概要

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あけぼの衛星(Exos-D)は、主に極域の粒子-波動観測を目的とした準極軌道衛星である。我々の研究室では、VLF帯及びELF帯の波動観測データをもとに様々な研究を行なっている。我々が研究を進める上で、伝搬ベクトルを決めることは、波動の伝搬を考える上で極めて重要であるが、ヒスのような波動の場合、Means法、固有値法などでは正しく伝搬ベクトルを求めることはできない。現在、我々は極域VLFヒスや赤道域のバンド状高調波の伝搬について研究を進めているが、これらの波動の伝搬ベクトル推定法として今回波動分布関数法を採用した。本原稿では、波動分布関数法を適用するにあたって行なったシミュレーションや実際の衛星観測による波動の伝搬ベクトルを推定した結果の一部を示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-01-20

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