OA機器等とPHSの不要放射規格の対比とアンバランス調整の提案 : 異種サイト間の相関換算法と自由空間型Uサイトによる合理化

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概要

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PHSの爆発的な普及は、病院、航空機のみならず各所で電波公害を巻き起こしている。その主な原因は、情報化時代の担い手として華々しく登場したPHSにも拘わらず、放射妨害波に対する設計思想が旧時代を脱却しておらず、「計測法に誤りがあり、OA機器に比べ、ざっと3000倍(35dB)も限度値規格が甘く、著しく社会的バランスを欠いている」事実が指摘できる。さらに、この大きな誤りに、PHSの企画者や製造者が気付いていないふしがあるが、たとえ気付いても、OA機器とPHSの間に存在する妨害波測定法と限度値設定法の相違が、相関換算値として数量的に求まらなければ、アセスメントができない。本論文は、「計測法の是正」、「異種サイト・異種限度値に対する相関係数の求値法」を示すと共に、EMCに関する社会的なバランスを取り、PL法に対処するためには、全ての電子機器に対して「自由空間型サイトによる妨害波計測」の適用が原則として必要であることを述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-04-16

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