自動車のEMCに関する国際動向と技術的課題[1] : CISPR 12勧告の基本的欠陥と対処方法
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概要
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現行勧告による測定距離は10mであるが、CISPRダーバン会議(1995-10)は、「ドイツ、日本等の実測資料が5〜10dBなので、相関係数10dBが保証できるとし、測定距離3mの併用を認める」ことに決定、CISPR 12改定第4版(1996秋、刊行予定)に織り込まれることになった。しかし、この決定には重大な誤りがある。すなわち、相関係数は、偏波・周波数・路面種別により、約-5〜+30dBの間を変化し、一律10dBとすれば、大きな測定誤差の発生は避けられない。現行勧告の測定法は、本来、点火栓雑音が対象であったためVHF低域の経験はあっても、近年の電子機器やナビゲータを搭載するハイテクカー、電気自動車等、UHF以上の帯域には対応できない。従って、改定勧告をこのまま鵜呑みに受認して規格化することは、国際的な非関税障壁やPL法の観点からも、甚だ危険と言わざるをえない。本論文は、それらの技術的欠陥を抽出、論評し、対処方法を提案する。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-06-25
著者
-
亀島 昭徳
亀島技術士事務所
-
賀来 壽一
(株)カラリー
-
石塚 春夫
石塚技術士事務所
-
海野 幸次郎
(株)カラリー
-
渋谷 茂一
システムコンサルタント渋谷事務所
-
石塚 春夫
石塚無線技術コンサルタント事務所
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