広帯域小型完全電波暗室の設計コンセプト : 30MHz〜18GHz用FAC、CENELEC案の補正と不確定相関の解消案

概要

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CENELECは、1996年11月、「完全電波暗室(FAC)標準化草案」を発表した。その草案について我々は改善意見をまとめ、1997年11月、IEC, CISPR, CENELECの代表にNGO研究として提供した。1998年7月のCENELECのFAC審議案は、サイト性能評価法と妨害波限度値を明確にすることにより、自由空間型サイトとしての適用条件を整えた。次の課題は、(1)FACの経済的実現(小型化と低価格化)、及び、(2)EMI計測値の取扱い方法(自由空間値を採用するか現行CISPR16-1の値に相関変換するか)の選定である。本研究報告は、(1)複合U-fenceを用いるFACの経済的実施例。(2)CISPR16-1の「金属床面型サイトによる計測システム」は『不定尺』なので、「不定尺との相関変換は無意味」であること。『安定尺』のFAC(自由空間型)法を正規のEXI計測システムと認定し、『不定尺』のCISPR16-1現行法は一定の移行期間(例えば、3年)を設けて廃止すべきであることについて述べる。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-05-14