逐次リアルタイム復号処理が可能な2値画像圧縮法
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概要
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本論文は,2値の圧縮画像データに対して,あらかじめ決められた時間間隔で,展開されたデータが得られるような,2値画像向けの新たな符号化方式について提案する.画像データを前もって圧縮・蓄積しておき,展開しながらラスタスキャン型カメラなどの入力画像との比較処理を行う様なアプリケーションを考えた時,画像の復号処刑よ,ある決められた時間内に,次々と順に展開されたデータが取り出せること(論文ではこれを「逐次リアルタイム復号」と定義する)が要求される.しかし,従来より2値画像向けに用いられてきた符号化方法では,この意味でのリアルタイム復号は困難である.そこで著者らは,この様なリアルタイム性を有する,2進桁圧縮符号(BPC符号: Binary Place Compressed code)と呼ぶ,2値画像向けのデータ圧縮符号を新たに提案する.本符号は,(1)復号時に逐次リアルタイム復号が可能,(2)ロスレスである,(3)符号・復号化の手順が簡単でハードウェアへの実装が容易,等の特徴がある.本論文では,本符号の復号器をハードウェア化し,ゲートアレイ上に試作して,その動作を確認した.更に,試作ゲートアレイを使用して,逐次リアルタイムな比較演算処理を行う画像処理装置を試作し,本提案方式の有意性を確認した.また,本符号は従来用いられてきた他の2値画像圧縮符号と比べ,優れた圧縮率を有することも確かめた.
- 1995-05-26
著者
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和崎 克己
信州大学工学部
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和崎 克己
長野工業高等専門学校電子制御工学科:信州大学
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江口 正義
東京商船大学商船学研究科
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不破 泰
信州大学
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中村 八束
信州大学工学部
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江口 正義
東京商船大学
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中村 八束
信州大学大学院工学系研究科
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