符号語コストを最小にする有歪みユニバーサル情報圧縮
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概要
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情報源符号化に用いられる多くの符号は, 平均符号長を最小にすることを目的としている. すなわち, 符号アルファベットの一記号を伝送もしくは記録するのためのコストは均一であるという条件を暗黙のうちに仮定している. しかしながら, 実際の伝送や記録においては, 不均一のコストを仮定することが自然な場合もあり得る. これに対し, 岩田らは符号語のコストが漸近的に最小となるユニバーサル符号をZiv-Lempel符号に基づいて提案した. 小文では, 岩田らが提案した符号をもとに, 指定された範囲内の歪みを許した場合に符号語コストを最小にするユニバーサル符号を提案する. そして, 許容歪みに対して達成可能なコストの最小値を明らかにすると共に, 提案する符号の符号語コストが, 定常エルゴード情報源に対して漸近的に最良であることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-01-24
著者
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