形状,テクスチャ空間における線形判別関数を用いた顔画像の印象変換 : 年齢・性差に関する印象変換の評価<(映像メディア及び一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では,より好みの印象を与えるために顔の印象を変換する手法を提案し,その応用可能性を検討する.顔画像は最初に形状,テクスチャ情報に分けることで多次元ベクトルとして表され,この多次元ベクトルに対して主成分分析を行い,顔パターンの物理的特徴の多様性を少数のパラメータで記述した.予め2つの相反する印象を与えるクラスに分類した学習サンプルに対し,パラメータ空間上でこれらをもっとも良く分離する射影軸をFisherの線形判別法によって求め,この軸方向を与える「印象変換ベクトル」を定義した.入力画像に対して,低次元のパラメータ空間に写像した点を,求めた印象変換ベクトルの方向に任意の重みを付加し,変位させ,そこから逆写像することによって,印象の変化したイメージを可視化する手法を提案した.そして印象変換の主観評定実験から顔画像操作に対するこの手法の有効性が確認された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-01-28
著者
-
赤松 茂
法政大学理工学部
-
赤松 茂
法政大学工学部
-
大図 正孝
法政大学大学院 工学研究科 システム工学専攻
-
小林 敏和
法政大学大学院 工学研究科 システム工学専攻
-
大図 正孝
法政大学工学部システム制御工学科
-
大竹 俊輔
法政大学工学部システム制御工学科
-
赤松 茂
法政大学工学研究科システム工学専攻
関連論文
- 任意の人物の顔をもち,表情と視線の動きを制御できる3次元エージェントの生成(視聴覚技術,ヒューマンインタフェース)
- 3次元モーフィングモデルを用いた顔の物理的特徴と視覚印象の関係の分析と印象変換への応用(ITS画像処理,映像メディア,視覚および一般)
- 3次元モーフィングモデルを用いた顔の物理的特徴と視覚印象の関係の分析と印象変換への応用 (ITS)
- 3次元モーフィングモデルを用いた物体の高次視覚印象の操作 : SD法による高次印象の定量化と, 印象変換の妥当性の評価
- 3次元モーフィングモデルを用いた物体の高次視覚印象の操作 : SD法による高次印象の定量化と,印象変換の妥当性の評価(一般セッション,コミュニケーション支援,共生コミュニケーション及び一般)
- Gabor特徴量を用いたAdaBoostによる顔画像の属性判別(セッション1,サマーセミナー(若葉研究者の集い))
- 操作性を考慮した顔画像合成システム : FUTON : 顔認知研究のツールとしての評価(ディジタルデータ付き論文特集)
- 高速度カメラによる動的な顔面表情の分析および合成
- 自発・演技表情表出時における顔面動作および表情合成
- 高速度カメラを用いた顔面動作の分析および表情合成