ジェンダー明示的家計統計の現状と改善
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1993年に,フィレンツェで開催された第49回国際統計学会において,ジェンダー統計に関するセッションが設けられた.そこでは,家計・消費統計の分野でのジェンダー統計あるいは,ジェンダー明示的統計の作成とその重要性と可能性が議論された.本論文は,まずはじめに,ジェンダー統計あるいはジェンダー明示的統計とは何かを,国際統計学会の文献をもとに考察した.次に,家計・消費面でのジェンダー明示的統計の日本における現状を日本の総務庁統計局の「1989年全国消費実態調査」を用いて検討した.その結果,収入に関しては,不十分ながらジェンダー統計は得られるが,消費に関しては単身男女の場合しか得られないことが明らかになった.最後に,ジェンダー明示的家計・消費統計作成のための,総務庁に提言すべき最も容易で明白な改善点を示した.
- 社団法人日本家政学会の論文
著者
関連論文
- 自校方式による学校給食の意義と地域・行政・協同組合の連携--新潟県五泉市の経験に学ぶ
- サブプライムショックでアメリカの「消費のあり方」は変わるのか
- クラーラ・ツェトキーンとローザ・ルクセンブルク : ローザ・ルクセンブルク没後90年に寄せて
- 地域再生の基礎としてのモビリティーの有効性 : コミュニティーバス導入にみる多様な可能性
- アメリカの消費から見たサブプライムローン問題の本質--アメリカにおける過消費構造と家計債務(モーゲージローンと消費者信用)の現状 ([経済理論学会]第56回大会共通論題 サブプライム・ショックとグローバル資本主義のゆくえ)
- サブプライムショック後のアメリカにおける消費動向
- 多古の経験にみる地域再生と主体形成 (特集 混迷する暮らしと生活経営の新しい戦略--「生活の社会化」を問い直す)
- タイ・カンボジア・日本の行動者平均生活時間のジェンダー比較 : 新4大生活時間行動分類による考察
- 障害者雇用支援の国際比較のために : 国際的動向及び日本における研究を中心に
- 日本の障害者雇用における男女差の検討 -労働省「平成10年度障害者雇用実態調査」を中心に-
- 東京都世田谷区在住の夫妻の生活時間と生活様式-1990年生活時間調査から-(第4報) : 場所別・一緒に居た人別にみた夫妻の生活時間
- 東京都世田谷区在住の夫妻の生活時間と生活様式 : 1990年生活時間調査から(第3報)夫妻の家事責任の共同化をめぐる実態と意識
- 東京都世田谷区在住の夫妻の生活時間と生活様式 : 1990年生活時間調査から(第2報)自由時間と趣味・スポーツ・社会的活動
- 東京都世田谷区在住の夫妻の生活時間と生活様式 : 1990年生活時間調査から (第1報) 調査対象と生活時間調査の概要
- 講演1 国連第四回世界女性会議「行動綱領」時代の「家庭生活・家庭経営」領域 (家庭科教育セミナー'96これからの家庭科の内容と指導法(4) : 小・中・高一貫の家庭生活・家庭経営の教育)
- 東京都世田谷区在住雇用労働者夫妻の生活時間 : 1995年調査 (第1報) 目的・方法・結果の概要
- 東京都世田谷区在住雇用労働者夫妻の生活時間 : 1995年調査 (第2報) サービス残業を含めた労働時間と休日・休暇の実態
- 他の生活時間との関係からみた社会的・文化的生活時間の現状
- 東京都世田谷区在住雇用労働者夫妻の生活時間-2000年調査 : 調査方法および主な結果の考察
- 東京・ソウル・北京における雇用労働者の生活時間のジェンダー比較
- 情報社会における「情報」の変化とその本質
- 経済開発の中での食料の生産と消費における女性 : 日韓統計のジェンダー分析
- 女性聴覚障害者の生活経営と生活主体形成
- ジェンダー視点からみた農業統計再考(その2)
- ジェンダー視点からみた農業統計再考(その1)
- 繭・米の「生産費」調査統計への女性労働の反映
- 東京都世田谷区在住雇用労働者夫妻の生活時間 : 1995年調査(第3報) : 組織文化におけるジェンダーロールが生活時間に及ぼす影響
- 企業文化と生活文化の関連 : 家政学における生活文化論の意義
- 高齢者保健福祉ジェンダー統計の有効性(下)
- ジェンダーに区分した高齢者の経済状況の把握
- 介護保険制度下における「介護家事労働」の社会化と生活福祉経営
- 高齢者保健福祉ジェンダー統計の有効性(上)
- 福祉ジェンダー統計の可能性(下)
- 福祉ジェンダー統計の可能性(中)
- 福祉ジェンダー統計の可能性(上)
- 北京女性NGOフォーラム'95と第四回世界女性会議に参加して
- 男性と女性の統計論 : ワークライフバランスを考える(経済学会学術講演会)
- 横山文野『戦後日本の女性政策』
- 部会の存在意義(メッセージ,30周年記念)
- 国際家族年にむけて : 家庭経営学にとっての国際家族年
- 仕事と余暇(仕事と余暇,シンポジウム:21世紀の生活をどうみるか,I 1991年家政学原論部会・家庭経営学部会夏期合同セミナー)
- いま,家政学原論に問われるもの : 経済学出身者として家庭経営学領域からの発言(シンポジウム「いま,原論に問われるもの」,1.昭和63年夏期セミナー)
- アウグスト・ベーベルとマリアンネ・ヴェーバー
- 中国国家統計局「都市家計調査」の支出項目分類の変遷の意味
- 生活時間と環境配慮型消費者行動との関係
- 企業におけるファミリー・フレンドリー施策と生活経営
- 3.マレーシア : 家政学視点での旅(I.平成元年夏期セミナー)
- クラーラ・ツェトキーンの女性解放論にみるイスラム,アジア,非資本主義圏の捕捉 : 没後75年によせて
- クラーラ・ツェトキーンとその時代 : 生誕150年記念コロッキウム(ベルリン)によせて
- クラーラ・ツェトキーンと次男コスチャ&ナジャ・ツェトキーン夫妻との文通
- (クラーラ・ツェトキーンと文学)に関する覚書
- 研究と教育の場であった女性文化研究所
- クラーラ・ツェトキーン晩年の私的生活の一断面 : ドイツ連邦文書館SAPMOに残された孫ヴォルフガンクへの手紙を通じて
- 中国国家統計局「家計調査」の収入項目分類の変遷の意味するもの
- 院生教育をふりかえって : まとめと展望
- 社会福祉・社会政策・生活科学の学際性
- 女性文化とジェンダー (女性文化と生活文化)
- 対消費者「サービス」におけるサービス労働の減少(現代サービスの理論的・実証的研究,総合研究)
- ジェンダー明示的家計統計の現状と改善
- 書評 碓井敏正・大西広編『格差社会から成熟社会へ』
- 消費者信用と家計構造の変化
- 対消費者「サ-ビス」におけるサ-ビス労働の減少(現代サ-ビスの理論的・実証的研究)
- 総合研究 現代日本におけるサービス(第3次産業)の理論的・実証的研究--現代経済の構造変化と21世紀への展望の一環として
- Ouvoirs Publics Locaux et organisation des Cantines Scolaires, le Cas de la Vile de Gosen
- 『アジア・太平洋地域の女性政策と女性学』
- アメリカ経済と消費者信用 : その歴史的変遷
- 「非労働力」と地域
- Pouvoirs Publics Locaux et Organisation des Cantines Scolaires, le Cas de la Ville de GOSEN
- 第11分科会 IMF危機後の韓国社会政策報告(座長報告,II テーマ別分科会=報告論文と座長報告)
- コーディネーターまとめ(社会政策学会一〇〇年記念大会公開シンポジウム『ジェンダーで社会政策をひらく-労働・福祉・家族-』)