日光火山群の地殻の3次元温度構造
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概要
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地震波速度構造と実験室の速度のデータを比較することにより,日光火山群の地殻の温度分布を見積もった. 等温線とともに,地殻内S波反射面及び低周波微少地震の震源を3次元表示した. 900℃を超える高温域が火山フロントから背弧側に認められ,火山と高温域の間に,S波反射面と低周波微少地震の震源が認められた. 温度分布の結果は,日光火山群の地殻の顕著な低速度領域に,溶融域が存在することを示唆している. 延性的な下部地殻におけるマグマの移動が低周波微少地震を引き起こし,また,脆性的な上部地殻におけるマグマの貫入により地殻内反射面が形成されると考えられる.
- 1999-08-30
著者
-
佐藤 博樹
Depertment Of Earth And Space Science Osaka University
-
室 健一
Depertment Of Earth And Space Science Osaka University
-
安達 省泰
Depertment of Earth and Space Science, Osaka University
-
長谷川 昭
Research Center for Prediction of Earthquakes and Volcanic Eruptions, Tohoku University
-
松本 聡
Institute of Applied Earth Sciences, Akita University
-
安達 省泰
Depertment Of Earth And Space Science Osaka University
-
松本 聡
九州大学地震火山センター
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