更新統の海浜堆積物に対するMINI-SEQUENCE STRATIGRAPHY
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概要
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海浜堆積物は砂鉄質の平行葉理で特徴づけられる。それらの平行葉理は海浜の地表面で形成されたものであるから, それぞれの葉理は同時間面を示すことになる。更新統の海浜堆積物の露頭断面で葉理構造を詳細に調べた。その断面はシークェンス層序学で用いる音響断面と同じ意味をもつので, その解析法を露頭規模での海浜堆積相断面に適用して, 海浜堆積物の発達過程を明かにした。その結果, 前浜や後浜の堆積物はそれぞれシステマティックな累重様式をしていることがわかった。この葉理構造を利用する方法は堆積物の発達過程を解析する新しい方法として提唱できる。
- 日本地質学会の論文
- 1995-08-10
著者
-
横川 美和
大阪工業大学
-
岡崎 浩子
千葉県立中央博物館
-
岡崎 浩子
学校法人清真学園
-
村越 直美
信州大学理学部
-
増田 富士雄
大阪大学理学部宇宙地球科学科
-
横川 美和
大阪大学理学部宇宙地球科学科
-
酒井 哲弥
大阪大学理学研究科
-
横川 美和
大阪工大
-
横川 美和
大工大 情報
-
横川 美和
大阪大学理学部
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