砕屑岩研究の現状と21世紀への展望
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概要
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砕屑岩の組成から後背地の岩質と堆積盆をめぐる造構環境を復元する研究の現状と課題を総括した.モード組成は多様な情報をもたらす基本的な手法として重要で, かつ造構場の識別能力も高い.化学組成は分析の能率と客観性に利点があり, 希土類元素や微量元素をも活用することによって, 風化の見積りも含めた幅広い利用ができる.重鉱物や各種の鉱物についての粒子個々の化学組成や年代の情報は, 後背地についての一層深い理解をもたらす.このような各種の資料を一層多く集め, シーケンス層序学にもとづく地層の成因的な理解と結びつけて総合化することによって, 造構場や堆積環境, 後背地についての精度の高い復元をおこなうことができるようになる.
- 日本地質学会の論文
- 2000-09-25
著者
-
公文 富士夫
信州大学理学部物質循環学科
-
君波 和雄
山口大学理学部地球科学教室
-
保柳 康一
信州大学理学部地質学教室
-
保柳 康一
信州大学理学部
-
君波 和雄
山口大学大学院理工学研究科
-
公文 富士夫
信州大学理学部
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